本日の戦利品は、いわゆる布目瓦と呼ばれる瓦です。これはおそらく軒瓦の一部になります。
畑の場所は元々は史跡であり、とある場所を掘ると瓦がざくざく出てきます。昔ここを開墾した人達が掘り出した瓦をまとめて捨てた場所があるんです。畑の近辺は、1333年の分倍河原の合戦の際、攻め寄せる鎌倉軍に押された新田義貞が一時敗走した際に焼け落ちた寺の跡地になります。しかしこの後、新田義貞は逆襲し合戦に勝利して鎌倉に侵攻していくことになります。そしてあの有名な稲村ヶ崎で義貞が刀を投じて潮を引かせたという話になっていくわけです。
この瓦は史実からすれば1333年以前のものになります、焼け落ちたせいか一枚まるごとの瓦が見つかることはまれで、破片ばかりが出てきます。その中でも軒瓦の部分というのは、屋根の端にしかないものなので数が少ないわけです。