共同通信杯ならばここに挨拶をしないといけません。トキノミノル像です。トキノミノル、10戦10勝負け知らず。皐月賞の単勝支持率73.3%は未だ破られていません。レースに馬の名前が付くのは、トキノミノル、シンザン、セントライトの3頭のみ。
語り継がれる馬、それがトキノミノルです。今はこのクラスに語り継がれる馬っていないですよね。
自分としては、ジャングルポケットが勝った時の共同通信杯が一番の思い出です。レース云々じゃないんですけどね。(何度か書いている話です)
前の週は土日とも雪で延期、月・火の開催となり、TSSが終わった後の場内FM放送(Green-WAVE)の最初の開催日は2日とも延期。そんな事も知らないキャスターマイルドライト(いわゆるメインキャスターのフォローをするキャスター)の新人キャスターさんが土曜日雪の中、競馬場にやってきたわけです。
雪で中止になって暇な自分と自分の競馬仲間は、場内FM放送ブースの前で巨大雪だるまを作成中。そんな雪だるまを作る自分達に対して、そのキャスターさんは「はじめまして、今日からお世話になります」と挨拶。スタッフが雪だるまを作るわけないでしょうに(笑)
その次の週から、他のキャスターさんにも頼まれて、午後はフリーなこの新人キャスターさんを1年弱程毎週競馬場をあちこち連れて歩いて競馬を一から教えていました。新聞の読み方、馬券の買い方、レースの見方などなど。競馬場の楽しみ方ならかなり自信あるし、レースを見るにも何をするにも、自分は仲間に恵まれていますので、結構一般ファンとしてはいい思いをさせてあげたと思います。G1のゴール板前の特等席なんかで普通の人は見れませんからねぇ。
その、新人キャスターさんが最初にウィナーズサークルで勝った馬を見たのが、共同通信杯のジャングルポケット。いななくお馬さんを目の前で見たわけです(ジャングルポケットはその頃よくいなないてました)。名前をジャンポケって覚えて、放送でそのままジャンポケ言っちゃって突っ込まれてたっけか。同じ頃にナミが南関東の重賞を勝ちまくってましたし、ジャングルポケットがその世代に1頭しかいないダービー馬になるってのは持って生まれた星の強さなんですかねぇ。
その新人キャスターさんは、その後に競馬専門チャンネルのキャスターさんになり、今は騎手の奥さんです。
彼女の場合、自分含めてオッサン馬券師ばかりが競馬の師匠だったので、ミーハーな競馬の見方は一切教えてもらえず、どの馬がかわいいとかどの騎手がかっこいい、という世界とは無縁でした。見た目はモデル(というか本当にモデルなんですが)なのに中身は完全オッサン馬券師になってしまったのが心残りです(笑)