今日は色々用事を済ませたりあちこち行ったりしたので、馬券はGCで師匠を録画しつつ、JRAをちょっとばんえいをたっぷり。競馬って初めて2?3年目が一番楽しかった気がするんですよね、いろいろと細かい事がわかってきて。今ばんえいがまさにそんな感じ。数字の本当の意味が読めるようになってくると、馬と騎手とレースが繋がってくるんですよね。生で見なくても楽しくなってきたら、ホンモノです。
生で見なくても、という点でちょっと思ったことを。
ある人の日記で他人のブログの感想として「"最近の競馬はつまらないけど、競馬場に来ないと仲間に会えないから競馬場に来る"というのは人との繋がりを必要以上に意識しすぎている」という事を書いていたのですが(自分も最近のJRAの競馬はつまらないとは思いますが、上記の趣旨の事は書いたことがないので、うちの事ではないようです)ちょっとこれを見て。
実はこの方かなり変わっている方です。朝から競馬場に来ていてもパソコン背負って場内を一人であちこち歩き回り、止まっているのを見かけたらどうやら自分のサイトを一心不乱に更新していたり。折角朝から来ていい場所取っているのに平場のレースもまともに生で見ていない人のようです。こんなのんびりした風景などおそらく知らないでしょうね。
面白いのは仲間をそんなに強く意識しなくても、と言いながら実はこの方自身がネットというバーチャルな世界で人との繋がりを強くもたなくてはならない、という強迫観念に駆られていることです。何万人もの人がいる競馬場で唯一人、現実に目の前にいる多くの人を相手にできずネットの世界に逃避してサイトという形での人の繋がりを持ちつづける事に固執している。何のために競馬場に来ているんでしょう?こんな人が競馬場に来ていることも、競馬場に人が来なくなっている現象の一つなのかもしれませんね。そこにニーズがあると思い込んでいるのでしょうから。わざわざ競馬場まで来て一人でいたい(日記にも書いてありましたが)と思う心境は、全く理解できません。周り全員当たって自分だけ外れたりしたら、その場は一瞬そう思うのかもしれませんけどね(笑)
私は馬が走るだけの場所では無い、人のいる「競馬場」が好きなんです。別に一人で見ていてもつまらなくはないですが、どうせなら気をつかわなくていい仲間と一緒に楽しく競馬は見たいです。(気をつかわない、というのが重要なのです。そもそも競馬場じゃあまり気をつかえないですし)たとえレースそのものがつまらなくなってきてたって、そういう仲間と見れば楽しくすることもできますしね。競馬を通じていろいろな人に会えて、直接話をできることで得られる事もたくさんあります。競馬ってそういう楽しみもあるんですよね。それに、とある仲間が言っていますが「開門するまではみんな仲間、席についたあとはみんな敵!(競馬は他人からお金を奪い取るゲームなので)」ですしね(笑)
地方競馬に遠征しても、知り合いがいれば(重賞の無い日ばかり行っていても、なぜかいたりすることが多いのですが)旅の空の下で人に会う楽しさもあります。たとえ知り合いがいなかったとしても、現地で会う人達との会話も楽しいもんです。お店のおばちゃんから始まり、乗り合いバスに乗るじいちゃん、ばぁちゃん。それにカメラで馬とか撮ってると必ず声かけてくるんです、知らないおっちゃん。飲み屋に行けば、他人の会話を盗み聞き(笑)しているだけじゃなく、わかる話なら参加しちゃって店の人やお客と話しもしたりします(だいたいお店の人は一人旅で暇そうにしていると聞いてきますしね)そうやって地元の人とコミュニケーションを取ってこそ、本当の地方競馬がわかってくるのかもしれません。そしてなによりそこの競馬そのものを自分が楽しむこと。取材気分で見たり聞いたりという受動的な態度だけでは、自分から楽しむように能動的な活動をして得られる体験の1/10も語ることはできません。キャスターさんの話で何度も書きましたが、競馬ファンってその人が本当に競馬が楽しいかどうかって、何故かすぐにわかっちゃうんですよね。
人がいて、馬がいて、そのみんなが繋がって、競馬は成り立っているのです。