去年の年度代表馬がディープインパクトだという事は別に問題ないと思うんですよね。今までの受賞馬を見れば、JRAの年度代表馬というのは「その年に一番強かった馬」ではなく「その年に一番目立った馬」でしかないのですから。ただ、最優秀ダート馬は気に入らないですねぇ。アロンダイトごときが最優秀ダート馬というだけで、JRAのダート馬の層の薄さがわかるってもんです。優秀な馬がいないんですねぇ、JRAって。
百歩譲ってブルーコンコルドのような馬が優秀な馬だとしたら、JRA賞っていうのは「JRAのレースだけ」の賞なんですね。つまり、受賞条件に「JRAのレースで」という条件が付くわけです。そういう意味では、JRAの年度代表馬は「JRAのレース限定で、今年一番目立った馬」ということになります。なるほど、スケールの小さい賞ですな。
このJRA賞の投票権を持っている人はほとんどがスポーツ新聞の記者の方なのですが、正直この方々の見識の無さにあきれるしかありません。地方も見ない、世界も見ない、ただJRAしか見ていない、というよりJRAのG1しか見ていない「本当の」競馬を知らない人達です。そりゃ予想が当たらないわけですよ(笑)まぁこういう人にだまされて買う人が多いので、自分が稼げるということでもあるんですけどね。
それよりなにより、一番納得いかないのは、馬事文化賞。
「雪に願うこと」これは納得。納得いかないのは「競馬ワンダラー」が無いこと。これぞ去年の馬事文化賞だと思うんですけどねぇ。選考委員の知的レベルの低さ(と言うより幅の狭さ)がわかる選定ですね。
元々JRAが外部の人を呼ぶ多々の委員というのは「都合のいい委員」でしかないケースばかり。自浄努力という言葉がないんでしょうね。