今日は一年に一度の実家のモミジの徒長枝の剪定。高枝切りバサミでベランダから切っていきます。右側が切った後、左側が切る前です。
徒長枝というのは、幹からそのまま生えてくる伸びた枝の事で、果物とかでは成長がいい割に実が生らないので栄養分の無駄遣いとして切ってしまいます。モミジは実が生るわけじゃないのでそういう意味では関係ないのですが、徒長枝は上に伸びてしまう傾向があるので、木の枝が横に広がっていく形が美しいとされるモミジでも徒長枝を切る必要があります。
思うに、徒長枝を切ったほうが美しいと考えるあたりは日本人独特の美的感覚ですよね。盆栽でもわかるように、幹を中心に横にゴツゴツ曲がって広がる枝ぶりが日本人好みなわけです。だから、なるべく上に伸ばさないようにどんどん枝を切る。木にとってみれば本当のところはどうなんでしょうかねぇ。「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿」というように梅も上に伸びる枝をとことん切って枝を横に広げようとする木なのですが、実家の梅の木で徒長枝を切らなかった次の年は桜のように木全体に花が密度濃く咲いてきれいだったんですけどね。梅の美しさはまばらな枝にぽつりぽつり咲く姿というのが、日本の美のようです。
そういえば、ワシントンの父親が日本人だったら、ワシントンは馬鹿扱いですよね。桜切る馬鹿....。